【長崎大学アメリカンフットボール部 BLUE IMPULSE】OBの想いが叶えた活動の“第2章”

【長崎大学アメリカンフットボール部 BLUE IMPULSE】OBの想いが叶えた活動の“第2章”

 長崎大学アメリカンフットボール部BLUE IMPULSE(以下、BLUE IMPULSE)は1979年に発足。かつては九州Ⅰ部リーグで活躍していましたが、部員数の減少により、2002年に廃部となりました。しかし、廃部から10年が経った頃から、OB有志が部の復活に向けた運動を始め、2014年にはサークル活動を再開。コツコツと部員を集め、ついに2022年、20年ぶりの学生リーグ復帰を果たしたのです。

BLUE IMPULSEの復活までの歩みと魅力について、代表の萱島大貴(かやしまだいき)さんと部員の芝田恭理(しばたきょうすけ)さんにお話を伺いました。

復活を遂げたBLUE IMPULSE、活動再開の原動力とは

2002年に廃部となったBLUE IMPULSEをどのように復活させたのですか?

芝田:2002年の廃部から10年が経った頃、創部当時のOBの方がBLUE IMPULSEを復活させたいと声を上げ、その世代の方々を中心にBLUE IMPULSEへの支援を始めたそうです。社会人のアメフトチームに長崎大学の学生を呼んでプレイを体験する機会を作ってくださったり、物品の寄附をしてくださったり。このチームに参加する学生が5人ほど集まったところで、OBから「アメフトをやりたいならBLUE IMPULSEの活動を再開させてはどうか。」と提案があって、2014年に復活したと聞いています。

なるほど、ここからBLUE IMPULSEの第2章が始まったのですね。

芝田:それでも、部員の増減を繰り返し、私が入部した時(2019年)は、先輩部員が1人だけ。私と友人が入部したことで3人となりましたが、アメフトの試合はできず、アメフトを起源としてできた5人制のゲーム、「フラッグフットボール」の大会に友達を誘って出場していました。

アメフトは1チーム11人がフィールドに立つスポーツです。交代の選手が更に必要なことを考えると、九州学生リーグへの出場は高いハードルであったと思います。モチベーションの維持も難しかったのではないでしょうか?

芝田:実は、「たった3人の部員でも、これから部を盛り上げていこう!」としている矢先、新型コロナウイルスが流行して、学内での活動を中止せざるを得ない状況になってしまったこともありました。それでもOBの皆さんの励ましがあって、仲間を集めることは諦めませんでした。その結果、2021年の春に部員が5人になり、その秋には現在、代表を務める萱島を含めた5人が入部してくれました。 一緒にプレイする仲間が増えたことで、今まで以上にリーグ復帰への意欲が高まって大きな原動力となり、2022年の春にSNSなども活用してさらに勧誘活動に力を入れ、部員は15人になりました。OBの皆さんの熱い応援と仲間が増えることの喜びを胸に、同年秋に悲願の学生リーグⅡ部への出場が決定、20年ぶりの復帰を果たしました。

2023年9月17日の熊本大学戦の様子



OBの皆さんも待望の学生リーグ復活だったと思いますが、今でも交流がありますか。

萱島:学生リーグへの復活をOBの皆さんが一番喜んでくださいました。これまでの多くのご支援に恩返しすることができたと思います。 練習や試合で使うマウスピースは、歯科医のOBの方が作ってくれていて、今もご支援いただいています。ご寄附や物品支援だけではなく、試合や練習に応援に来てくださり、心強いサポーターです。

現在の代表に聞く、今のBLUE IMPULSE

萱島さんはどうしてアメフト部への入部を決めたのですか?

萱島:新型コロナウイルス感染症の影響もあり、大学1年生(2021年当時)の夏休みは時間を持て余してしまっていて「何かしたい」と思っていました。僕自身、アメフトの経験はありませんでしたが、九州の高校には部活としてアメフトが無いので、大学生の経験者はごく少数、ほとんどは未経験と聞いて、自分も始めやすいなと思い、入部を決めました。

取材時のブロック練習の様子(左が萱島さん)

実際に入部されて、アメリカンフットボールの魅力はどのような所にあると思いますか?

萱島: アメフトは体格が大きい人向けのスポーツというイメージがあるかもしれませんが、高校生時代に運動部に所属していなかった体重50kg台の部員もいるくらいです。フィジカルは大切ですが、戦術や知識も重要で面白いスポーツだと思います。チーム内で攻めや守り、蹴りなど役割分担があるため、体格を気にすることなくその人が輝けるポジションが見つかるはずです。そして、アメフトの試合は交代無制限のため試合に出るチャンスが多いのも魅力です。

メンバーの多くが大学で初めてアメフトを経験する人ばかりですから、大学で何か新しいことを始めたい人にぴったりの競技だと思います。興味があればぜひグラウンドに見に来てみてください。

リーグに復帰されて3年目の年です。今年の目標を教えてください。

萱島:もっと部員を増やして、チーム全体の底上げを行っていきたいと考えています。これから行われる秋リーグでは4戦4勝して、九州Ⅰ部リーグを目指して頑張ります。



サークルが復活して始まったBLUE IMPULSEの活動“第2章”、復活から8年、学生リーグⅡ部への復帰も果たしました。次は「学生リーグⅠ部へ昇格」という目標が彼らの活動を新たなステージに導くことでしょう。アメフトに興味がある方、新しいことを始めてみたい方、創部以来の熱い想いを受け継ぐBLUE IMPULSEで一緒に活躍してみませんか。

BLUE IMPULSEへ入部を希望される方はInstagramからお気軽にご連絡ください

長崎大学アメリカンフットボール部 BLUE IMPULSE(@nu_blue_impulse)

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