12月9日(土)、長崎大学全学微積サークルが創成館高校生徒十数名と教員を招待し、楽しい化学体験を提供する企画「Science Entertainment ~with 創成館高校~」を開催しました。
この企画は、「長崎大学全学微積サークル」がよく利用する飲食店「フラワーメイト」の2代目店長、池田兼一さんの紹介を通じ、微積サークルメンバーが、創成館高校の岩本教員と会食をしたことがきっかけで実現に至りました。
企画では、参加者同士がまずお互いに自己紹介し、次に生徒たちに向けて、化学に関するクイズが出題されました。クイズには生徒たちが最近学んだ単元も含まれ、「あ、これって最近習ったやつだ」といった場面があったり、質問も飛び交ったり、参加者たちの盛り上がりが伺えました。
その後、工学部の化学実験室に移動し、白衣と実験用メガネを身に着け、大学生の指導のもとで、化学実験に挑戦しました。実験では、様々な反応を利用して金属イオンの分離を観察していくもの、イオン化傾向の大小と酸化還元反応を通じて、金属樹の生成状況を目で確認するものが用意されました。
実験の合間には、和気あいあいとした雰囲気の中で大学生自身の共通テストの体験談や大学生活に関する質問、そして化学の豆知識などが交わされました。
実験の後、長崎大学総合教育研究棟に移動し、工学部山田博俊准教授の説明のもと、今回の実験で発生した沈殿物に本当に分離した化合物が含まれているかを確かめるための、高度な機器(レーザーアブレーション分光分析装置)での分析、化合物の特定過程を見学しました。
最後に創成館高校生徒からは「今日はお忙しい中、私たちのためにこのような企画を用意していただいてありがとうございました。私は、文系を選択していますが、大学生の皆さんといろんなことを話せたり、化学の知識を補っていただいたり、本当に楽しかったです。ありがとうございました」との感謝のコメントがありました。
それに対して、全学微積サークルの代表からは「実際の炎色反応や金属樹などを見ることは、あまり経験できないことだと思います。今回は、それを見て、触れて、においを嗅いで、五感で体験できたと思います。ぜひとも、化学に興味を持っていただいて、また長崎大学に来た時は、微積サークルに寄ってください。ありがとうございました。」とのコメントがあり、企画は盛況のうちに終了しました。