6年ぶりに少林寺拳法の世界大会が東京で開催されます。その予選である日本全国大会に長崎大学少林寺拳法部の学生が4名出場します。今回は実際の練習を見学させていただき、キャプテンの多文化社会学部3年金沢拳士と経済学部4年黒田拳士に全国大会への意気込みを伺いました。
長崎大学少林寺拳法部
全国大会への出場おめでとうございます!今回、4名も全国大会へ出場する少林寺拳法部ですが、普段はどのくらい練習しているのですか?
金沢:練習は週3(火、木、土曜日)の19時30分から21時で行っています。先輩に刺激を受け、自主練も毎朝8時から9時で行っています。
黒田:僕は練習以外では、自主練で経済学部の近くの体育館で、週6日(日曜以外)、朝7時から9時まで練習しています。日々の練習は技に表れるので、自主練は大事ですね。
部員同士で互いに良い刺激を与えているのですね。練習内容についてはいかがでしょうか?
金沢:始めにスキップやジャンプなどの動的ストレッチを入念に行い、全体で基本の形を行います。その後各自で昇級や試合に向けた練習を行うという流れです。各自の練習では技の構成を行ったり、形の練習をしたりと監督やコーチからフィードバックをもらいながら行っています。
全国大会への出場が決まってから練習に変化はありましたか?
金沢:大会前はひたすら演武練習をメインで行い、先輩やコーチなどからアドバイスをいただきますね。
大会に向けて細かな調整を行っているのですね。長崎大学少林寺拳法部は、九州でも有数の伝統校だったらしいのですが、一時期は廃部になって2018年から復活したと聞きました。お二人が様々なサークルがある中で少林寺拳法部を選んだきっかけは何だったのでしょうか?
金沢:大学に入るとクラス単位のような区切りが薄くなり、人付き合いも自分で選べるようになりますよね。だからこそ、所属する場が大切だと考えていて、自分に合うサークルを探していました。中でも、大学生活だけでなく、卒業後も競技やその周りの方と関われるものがいいと考えていて、少林寺拳法部なら卒業してからも長崎市内に道場があるし、自分の希望と合っていると思ったのがきっかけです。あと、単純ですが、高校は運動部ではなかったので、運動したくて(笑)
黒田:僕は高校生の頃から少林寺拳法をやっていて、大学でも続けたいと思い入部しました。小学生の頃に10歳上の兄が少林寺拳法のインターハイに出場している姿を見て、憧れてはじめたんです。今年で7年目になります。
日々の練習を積み重ね、いよいよ全国大会、世界大会へ
全国大会には初めて出場されるのですか?
金沢:僕は今回が初めてです!昨年は残念ながら全国大会に行けなくて、実は、「今年こそは、絶対に全国に行く!」と決めて県大会前に東京行の飛行機を予約したんです。全国大会出場が決まったときは達成感もありましたが、旅費が無駄にならずに済んだ安堵感もありましたね(笑)
黒田:僕は高校1年生の頃から全国大会に出場しています。県大会の時はこれまでの経験から全国大会へ行けるとは思っていましたが、負けるリスクを考えると怖かったですね。今回も無事出場を決めることができて安心しました。兄の背中を追う中で、兄と同じ全国大会という舞台には立つことができました。次はその先の世界大会まで行きたいです。
最後に全国大会出場への意気込みをお願いします。
金沢:今大会は全国大会の翌日に世界大会があります。世界大会に進んで世界中の拳士と競うことができるかもしれないと思うとワクワクします。世界大会への出場権を獲得するためにもまずは全国大会での入賞を目指して頑張ります!
黒田:7日の国内予選では絶対に負けたくないです。そのためにも、技の構成を見つめ直し、動画で繰り返し自分の技を見て、技術の研磨を続けます。あとは、大会までにケガをしないことですね。ベストを尽くしてきます。
2023年少林寺拳法世界大会 in Tokyo, Japan
【開催日時】
◆1日目:2023年10月7日(土)8:50〜17:00(1次予選)
※開会式:8:50〜 競技開始9:55〜
◆2日目:2023年10月8日(日)8:50〜18:30(2次予選・本選、発表)
※開会式:8:50〜 競技開始9:55〜
【場所】
日本武道館
(東京都千代田区北の丸公園2番3号)
10月7日(土)全国大会出場メンバー
〇多文化社会学部3年・金沢凛(単独演武男子級拳士の部)
〇経済学部4年・黒田晃大、経済学部3年・柳林祐汰(組演武男子初段の部)
〇多文化社会学部1年・西津満月(単独演武女子級拳士の部)